「ウォーターサーバーで子供がやけどすることがあるって聞いたけど、安全対策はどのようになっているの?」

このような子供がウォーターサーバーでやけどなどの事故を起こしてしまうのではないかと心配しているお母さん方は多いようです。

確かに子供のやけどは心配になりますよね。

ウォーターサーバーの各メーカーではどのような子供のやけど対策をしているのでしょうか?調べてみましたのでご覧ください。

どのようなやけど事故が起こっているのか?

ウォーターサーバーはすぐに冷水とお湯が使える便利なものなのですが、お湯が使えるということは火傷の危険があることも確かです。

大人がウォーターサーバーで火傷をした事故というのは聞いたことがありませんが、子供(特に6歳以下の子供・乳幼児)がやけどをするという事故は残念ながら実際に起こってしまっています。

専用容器から湯や水が出る「ウォーターサーバー」で乳幼児のやけどが相次いでいるとして、経済産業省は23日、事故事例を分析した上で、メーカー側に蛇口の形などを工夫するよう提言した。消費者に対しても、周囲を柵で囲うなどの対策を呼びかけている。

同省によると、自宅や店舗などのウォーターサーバーで6歳以下がやけどする事故は、2013年末までの約6年7カ月に40件起きた。うち少なくとも9件が1カ月以上の重傷。0~1歳が全体の75%を占める。2歳児が蛇口を回して根元から外れた(12年・千葉県)などの事例が報告されている。

1歳未満の子供は特に注意が必要

これを見ると、ウォーターサーバーで火傷をした75%が1歳までの小さなお子さんなんですね。

1歳未満の子供や乳幼児に、「これはしちゃだめだよ」としつけをするというのは正直なところ難しいです。

この年代の子供はまだまだ本能のままに行動してしまうので、大人が気を付けてあげなければいけないということでしょうね。

逆に年齢を重ねてくるにつれて、ある程度のしつけはできるようになり、子供たちもしてはいいこととしてはいけないことを学んできます。

そう考えると、特に1歳未満の子供(乳幼児)については、ウォーターサーバーを触らないように大人が注意してあげないといけないということになりますね。

ウォーターサーバーも油断は禁物

例えば、石油ストーブの上にやかんを置いて部屋を加湿する場合などは、お母さん方もストーブの周囲を柵で囲うなどして子供を近づけないようにして、かなり子供の安全対策に注意していることと思われます。

しかしながらウォーターサーバーの場合、周囲を柵で囲っているのを見たことは正直ないですよね。

石油ストーブの場合は、遊んでいてぶつかるだけで大やけどをすることもあります。

その点ウォーターサーバーの場合は、ぶつかったからといってやけどをすることはありません。基本的にそれほど危険なものではなく、あくまで使用方法によって事故が起こる可能性があるというものですからね。

しかし、そこにちょっとした油断・スキが生まれてしまうのですね。

小さな子どもは大人が予想しない行動をすることがあるので、目を離したすきでも事故が起こらないような工夫をしておくことが必要ということなのかもしれませんね。

ウォーターサーバー各メーカーの安全対策は?

正直なところ、ウォーターサーバーの周囲を柵で囲うというのは現実的な方法ではないと思います。

ウォーターサーバーの一番の特徴である利便性が損なわれてしまいますからね。

それではウォーターサーバー各メーカーは、どのような子供のやけどを防ぐ安全対策を実施しているのでしょうか。

チャイルドロックで事故防止

ウォーターサーバーの各メーカーは、それぞれ独自の安全対策を施しているのですが、ほとんどのメーカーが「チャイルドロック」を装備することで安全対策を実施しています。

「チャイルドロック」とは、子供のいたずらによる事故を防ぐために、子供では操作できないようにして誤使用を防ぐ仕組みのことです。

ガスコンロやライター、車のドアなどに利用されていますが、ほとんどのウォーターサーバーでもこの「チャイルドロック」機能が装備されています。

経済産業省では、ウォーターサーバーの子供のご使用によるやけど防止のために

①「1歳以下の子供の力ではお湯が出ないようにする方法」

②「チャイルドロックを解除する手順を2回以上にする方法」

といった2つの誤使用防止の方法を提案しているようです。

基本的にウォーターサーバーの各メーカーも、これらの基準に沿った方法でチャイルドロックを工夫して実装しています。

多く見られる方法は、②の「チャイルドロックを解除する手順を2回以上にする方法」のほうでしょうか。(①と②を組み合わせているケースもあります。)

各メーカーそれぞれ違いがありますので、「ロック解除の難しさ」と「便利に使える」を比較して、自分の家庭環境にあったサーバー選びをしてくださいね。

子供の事故防止のために注意するポイント

チャイルドロックが装備されているからといって、100%事故が防げるというわけではありません。

やけどの事故を防ぐためには、大人が守らなければならない注意すべきポイントがありますのでご確認ください。

やけどのリスクがあることを認識しておく

まずは、「ウォーターサーバーにやけどのリスクがあることを大人が認識しておく」ということが必要です。

やけど事故を起こした家庭の話を聞くと、「ウォーターサーバーで子供がやけどをするとは思わなかった」と答えるお母さん方がたくさんいます。

まずは大人がきちんとやけどをする可能性もあるんだということを認識して、子供がウォーターサーバーを触らないように注意しておく必要があるということですね。

チャイルドロックを解除している様子を子供に見せない

子供が見ている前で、何度もチャイルドロックを解除しているお母さん方はいらっしゃいませんか?または兄弟がロックを解除している様子を子供(乳幼児)が見ていませんか?

実はこれは結構危険なことなのです。

子供は意外と頭がいいので、何度もお母さんがチャイルドロックを解除しているのを見ていると、その操作方法を覚えてしまう可能性があります。

もちろん操作方法を覚えても、チャイルドロックを子供が解除することは難しいことに違いはありません。

しかし何度も見ることにより、子供でもロックを解除できてしまうリスクは高くなってしまうでしょう。

ですので、子供が見ている前でチャイルドロックの解除をしないように気を付けましょう。

まとめ

ウォーターサーバーはその便利さが好評となり、多くの家庭でも使われるようになってきました。

しかし子供がやけどをするという事故が年間数件起きてしまっているのも事実です。

特に1歳未満の子供(乳幼児)が、お母さんが目を離したすきにレバーを操作してお湯が出てしまうというケースが多い割合で起こっています。

ご家庭で、子供がウォーターサーバーに近づかないように目配りをしておくと、ほとんどの事故は防げますので注意が必要ですね。

またウォーターサーバーにも、子供ではお湯を出せないようにチャイルドロック機能が装備されていることがほとんどです。

しかし子供がお湯を出すレバーを操作すると、偶然にお湯が出てしまうことも100%ないわけではありませんので、目配り・気配りは忘れないようにする必要がありそうです。

子供がウォーターサーバーを触りさえしなければ、100%事故を防ぐことができますからね。