「ウォーターサーバーって、毎月水のノルマがあるの?そんなの飲めるのかな?」

ウォーターサーバーを利用しようかどうかを迷う一つの理由に、「毎月水をどれくらい使用するのかいまいちイメージがつかめない。」というものがあるようです。

確かに、毎月どれくらい水を飲んでいるのかきちんと計算している人は少ないでしょう。

しかもウォーターサーバーには、水のノルマというものがあります。

「水のノルマって何?」と思う方もいるかもしれません。この「水のノルマ」について今回はお話ししていきたいと思います。

水のノルマについて

水のノルマとは

ウォーターサーバーで言う「水のノルマ」とは、毎月に水を注文しなくてはいけない最低本数のことです。

例えば、「毎月12リットル入りのボトルを最低2本注文しなければならない」といったものです。

この「毎月の水の注文最低本数」は、ウォーターサーバーの各メーカーによって設定が違っています。

メーカーごとの注文ノルマの違い

メーカー名 注文ノルマ
アクアクララ なし
アルピナウォーター なし
サントリー天然水サーバー なし
ハワイウォーター なし
フレシャス 1箱(28.6リットル)1ヶ月休止OK
コスモウォーター 2本(24リットル)
クリクラ 3か月で6本(月24リットル)
クリクラミオ 2ヶ月に8リットルボトル1本
キリンウォーターサーバー「アクウィッシュ」 1箱(28.6リットル)1ヶ月休止OK

このように毎月の注文ノルマが設定されているメーカーと、設定されていないメーカーなど各社で違いがあります。

ノルマを設定しているメーカーの多くは、最低ノルマを「毎月24リットル」と設定しているようです。(フレシャスなど違う設定もあるので注意)

こうしてみると、毎月の注文ノルマがないほうがお得な感じがしますよね。

毎月の注文ノルマがなければ、ノルマの心配をする必要がないので自分の飲みたいときだけ水を飲めばいいですからね。

しかしこれには落とし穴(裏事情)があるのです。その落とし穴とはいったい何なのでしょうか?

注文ノルマがないとサーバーレンタル料金が必要?

実は注文ノルマがないウォーターサーバーのメーカーは、「サーバーレンタル料金」が必要となっているケースが多いのです。

メーカー名 サーバーレンタル料金
アクアクララ 毎月1000円~1500円
アルピナウォーター 毎月572円
サントリー天然水サーバー 毎月1000円
ハワイウォーター 毎月572円

このように「毎月の水の注文ノルマ」がないからといって、いいことばかりではないのですね。

ウォーターサーバーを利用するときは、トータルでどれくらい費用が必要になるかをきっちり計算する必要があるということです。

それではウォーターサーバーの各メーカーで設定されている「毎月の水の注文ノルマ」は、実際のところ飲み切るのが大変なほどの量が設定されているのでしょうか。

毎月どれくらい水を使うのか?

ウォーターサーバーを利用している家庭では、毎月どれくらいの水を消費しているのでしょうか。

これは、「使い方」「家族の人数」によって変わってきますよね。

水・コーヒー・お茶などとして飲むだけの利用

ウォーターサーバーの水を、コーヒーやお茶など「飲用」としてだけ使用する場合はどれくらいの水を消費するでしょうか?

単身一人暮らし世帯

単身の一人暮らしでウォーターサーバーを利用する場合を計算してみましょう。

朝食と夕食とお風呂上りと就寝前の1日4回、それぞれコップ一杯分200mlずつ飲むと仮定します。

すると1日800ml×30日=24リットルの水の消費量となります。

一人暮らしでウォーターサーバーを利用すると考えるのですから、水を飲むことが好きな方が多いでしょう。そう考えるともう少し飲むのかもしれないですね。

夫婦二人暮らし世帯

夫婦二人で暮らしている世帯では、1回コップ一杯分を200mlとして食事での使用を含むと、やはり1日に3回~4回程度は夫婦それぞれが水を飲むのではないでしょうか。

そう考えると夫婦二人で1か月に、1日600ml×2人×30日=36リットル or 1日800ml×2人×30日=48リットルぐらいの消費量があると思います。

このように夫婦二人の家庭では、36リットル~48リットル程度の消費量が目安になると思います。

子供がいる世帯

さらに子供がいる場合は、子供が1日2回水を飲むと仮定すると、子供一人につき1日400ml×30日=12リットルの消費量となります。

ですので、

夫婦と子供一人の家庭では、48リットル~60リットル

夫婦と子供二人の家庭では、60リットル~72リットル

程度の消費量を目安として考えていただければいいと思います。

まあ実際のところ、子供は水をあまり飲まないかもしれません。

そう考えると子供二人の家庭でも、48リットル~60リットル程度の消費量となるのかもしれないですね。

料理にもウォーターサーバーの水を利用する場合

料理にもウォーターサーバーの水を利用する場合、上記で計算した消費量に料理で使用する分がプラスされます。

実はウォーターサーバーの水を料理に使用している方は結構多いです。

例えば、みそ汁などを作るときも85℃くらいのお湯をすぐ利用できるので非常に便利なんですよね。お湯を沸かす時間がかなり短縮できます。

またご飯を炊く際の水として利用すると、ご飯がおいしくなったという声もよく聞かれます。

ただ料理にウォーターサーバーの水を使いすぎると、ボトルの消費がものすごく早くなってしまうこともあるので、使い過ぎには注意が必要となりますね。

水の注文ノルマは気にする必要がなさそう

毎月の水の消費量

もう一度1か月の水の消費量をまとめてみましょう。

一人暮らしの場合では、24リットル

夫婦二人の家庭では、36リットル~48リットル

夫婦と子供一人の家庭では、48リットル~60リットル

夫婦と子供二人の家庭では、60リットル~72リットル

こうしてみると、「毎月24リットル」という「水の注文ノルマ」を気にする必要はないことがわかりますね。

各メーカーで設定されている「水の注文ノルマ」は、普通にウォーターサーバーを使っていれば全く問題がないということが言えるでしょう。

「水の注文ノルマ」を気にして、わざわざサーバーのレンタル料金が必要なメーカーを選ぶ必要はないということです。

「水の料金」「サーバーレンタル料金」を総合して判断し、より安く使用できるウォーターサーバーを選びましょう。

まとめ

ウォーターサーバーのノルマとは、「毎月の水の注文ノルマ(最低購入本数)」のことです。

この「水の注文ノルマ」は、ノルマがあるメーカーとないメーカーに分かれています。

こう考えるとノルマがないメーカーのほうを選びたくなりますが、「ノルマがない=サーバーレンタル料金が必要」となっているケースが多いです。

「水の注文ノルマ」は、通常は毎月24リットルと設定していメーカーが多いです。

この毎月24リットルという水の量は、一人暮らしでも水を好んで飲む方なら消費できる量となっています。

ですので夫婦二人や子供のいる家庭では、この「水のノルマ」を気にする必要はないと思われます。

「水のノルマ」にとらわれず、「水の料金」「サーバーレンタル料金」などを総合してウォーターサーバー選びをするといいのではないでしょうか。