「結局、ウォーターサーバーって毎月いくらかかるの?」
ウォーターサーバーは便利なものなので、お金が必要ないならば誰しもが家に設置したいと思うでしょう。
しかし当然のことなのですが、ウォーターサーバーを利用し始めるとそれなりの費用が必要となってきます。
では結局のところウォーターサーバーを利用すると、毎月どれくらいのコストが必要となってくるのでしょうか?
ウォーターサーバーにかかるコストは何がある?
それではウォーターサーバーを使い始めると、どのようなコストが必要になるか見ていきましょう。
水の料金
ウォーターサーバーの利用料金で必ず必要となってくるコストが、「水の料金」です。
水を飲むためにウォーターサーバーを使うので、当たり前のことですが「水の料金」は必ず必要となってきます。
水の種類は大きく分けて「天然水」と「RO水」の2種類に分類することができます。それぞれについて簡単にみていきましょう。
天然水
天然水という呼び名は、国によってきちんと決められた名称というわけではありません。
ミネラルウォーターは、農林水産省の「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」によってきちんと定義が決められているのですが、「天然水」はそのような定義がないのですね。
そのガイドラインでは、「特定の水源から採水された地下水を原水とし、沈殿、濾過、加熱殺菌以外の物理的・化学的処理を行わないもの」をナチュラルウォーターとされていますが、このナチュラルウォーター=天然水と考えればいいのではないでしょうか。
ウォーターサーバーの各メーカーでは、それぞれ採水地に特色があります。
バナジウムの含有量が多い「富士山」「阿蘇山」などで採水された天然水、ゲルマニウムが含まれている「大分日田」で採水された天然水などは人気のある天然水となっているようです。
次にお話しするRO水よりも、価格的には天然水のほうが値段が高いケースが多くなっています。
RO水
RO水とは、RO膜(逆浸透膜)という0.0001ミクロンのフィルターでろ過された水のことになります。
0.0001ミクロンという非常にきめが細かいフィルターでろ過するために、細菌・雑菌・ウィルスやミネラル分などもほとんど除去してしまいます。
その結果、ほとんど不純物が含まれていない「純水」に近い水が出来上がるのですね。
RO水とは、そのようにほとんど不純物が含まれていない水なのです。
このRO膜(逆浸透膜)は、「カルシウム」「マグネシウム」「カリウム」などのミネラル分もろ過してしまうので、出来上がった水は硬度が0に近い水になります。
例えば「アルピナウォーター」や「ハワイウォーター」のRO水は、硬度が0に近いRO水をそのまま利用者に届けているのですが、「アクアクララ」「クリクラ」「コスモウォーター」などRO水を取り扱っている多くのウォーターサーバーのメーカーでは、ミネラル分を添加したRO水を利用者に届けています。
このようにウォーターサーバーで扱われているRO水には、メーカーによって違いがありますので、その点も確認したうえで自分自身が好むRO水を選ぶといいのではないでしょうか。
価格面を見てみると、RO水は、天然水よりも価格が安いケースが多いです。より安い水を利用したいという方は、天然水よりもRO水を選んだほうがランニングコストが安くなりますね。
ウォーターサーバーのレンタル料金
レンタル料が無料と有料があり
ウォーターサーバーは、ほとんどのメーカーで販売ではなくレンタルされるシステムとなっています。
サーバーのレンタル料金は各メーカーにより違いがあり、無料のメーカーもあれば毎月500円~1500円ほどのレンタル費用が必要となるメーカーもあります。
ですので水の料金だけで判断するのではなく、水の料金+レンタル料金で毎月必要となる費用を計算しなければならないということですね。
水のノルマがあることも
前回エントリーした「ウォーターサーバーはレンタル料金が必要なの?」でもお話ししましたが、サーバーレンタルの料金が無料の場合、水のノルマが設定されていることがあります。
通常は12リットルボトル×2=24リットルが最低ノルマとなっています。これは家族で利用するならば、それほど多い量ではありません。しかし一人暮らしだと少し多いかもしれませんね。
ですので毎月どれくらい水を利用するかということを考えたうえで、レンタル料が無料か有料のメーカーどちらを選ぶとお得になるかを計算するといいのではないでしょうか。
宅配料
ウォーターサーバーを利用すると、水を毎月1回か2回程度の間隔で宅配してもらうことになります。
多くのウォーターサーバーのメーカーでは、水の宅配料は無料となっています。
ただメーカーの中には宅配料が有料の場合や、「12リットルボトル1本の注文の場合は有料、2本以上の注文の場合は無料」など、無料になるための条件を設定しているメーカーもあります。
宅配料を支払うのはもったいないことなので、自分の宅配の回数・間隔などを計算したうえで無料になるメーカーを選びましょう。
電気代
ウォーターサーバーは電気で冷水・温水を作っているので、電気代は必ず必要となってきます。
「ウォーターサーバーの電気代は毎月どれくらいかかるの?」でもお話ししましたが、ウォーターサーバーの電気代は、おおよそ毎月1000円程度が必要となってきます。
最近はエコタイプ・エコサーバーといった電気代が安いウォーターサーバーも登場してきており、通常の半額程度まで節電できるものもあるようです。
電気料金を少しでも節約したいという方は、こちらのエコタイプのウォーターサーバーを選ぶといいのではないでしょうか。
メンテナンス料金
ウォーターサーバーのメーカーによっては、1年ごと、2年ごとにウォーターサーバーを交換してメンテナンスをしてくれることがあります。
メンテナンスをしてくれるのは綺麗にしてくれるということなので衛生的にもうれしいことなのですが、このメンテナンス料金が無料のケースだけでなく、別途費用が必要な有料のケースもあります。
メンテナンス費用を支払いたくない場合は、メンテナンスがなしのメーカーか無料でメンテナンスをしてくれるメーカーを選ぶといいのではないでしょうか。
ただ私個人的な考えとしては、やっぱり2年に1度ぐらいはメンテナンスをしたほうがいいのではないのかと思っています。
もしメンテナンスがなしのメーカーの衛生状態に不安がある方は、有料でサーバーの交換をしてくれるメーカーがほとんどですので、2年に1度くらいサーバーを交換するといいのかもしれないですね。
解約金
多くのウォーターサーバーのメーカーでは、「解約金(解約手数料・違約金)」というものが設定されています。
「ウォーターサーバーを解約すると手数料が必要なの?」でもお話ししましたが、1年や2年といった最低契約年数を経過する前に契約を解除すると「解約金」が必要となるケースがあります。
すべてのメーカーで設定されているわけではないのですが、多くのメーカーで「解約金」が設定されていることが現実です。
もちろん長くウォーターサーバーを利用すれば全く問題がないのですが、短期間で解約した場合に備えてきちんと考えておく必要もあるのかもしれませんね。
まとめ
ウォーターサーバーにかかるコストとしてはまず毎月必要なランニングコストを考える必要があります。
毎月必要なランニングコストは、「水の料金」「サーバーレンタル料金」「電気代」「宅配料金」となってきます。
「水の料金」と「電気代」は必ず必要となってきますが、「サーバーレンタル料金」と「宅配料金」は無料の場合も多いので、きちんと確認しておきましょう。
またその他に必要なコストとしては、「メンテナンス料金」「解約金」などがあります。
「メンテナンス料金」と「解約金」は、各メーカーにより違いが大きいのでこちらもきちんと確認しておきましょう。
ウォーターサーバーは、非常に便利で多くの方が満足して使用していますが、毎月費用が必要なことも確かです。
より満足できるように、自分に合ったウォーターサーバを選んでくださいね。