「ウォーターサーバーは電気で動いているよね。だったら停電したら使えなくなってしまうの?」

確かにウォーターサーバーが、停電時でも使用できるのか使用できないのかは気になりますよね。

通常は停電なんてことはほとんど起こらないのですが、東日本大震災の時は原発事故により電力危機となり、大規模な広域停電が起こり計画停電が実施されました。

「天災は忘れたころにやってくる」といわれますので、危機管理はきっちりとしておきたいものです。

そこで、ウォーターサーバーが停電をしても使えるのかどうかについて調べてみました。

停電してもウォーターサーバーは使えるのか?

ウォーターサーバーは電気で冷水・温水と作っている

ウォーターサーバーの売りは何といっても冷水と温水がすぐに使えるというところにあります。

しかしながら逆に考えると冷水と温水を作るためには電気が必要となります。

もちろんウォーターサーバーも水を冷やす、水を温めるために電気を利用していますので、もし停電して電気が使えなくなってしまったら冷水や温水を作ることはできません。

ほんの少しの時間の停電なら、サーバー内部は密封されていますので保冷機能・保温機能が働き冷水・温水を利用することができますが、長時間の停電となると常温の水となってしまうでしょう。

電気がなくとも水を出すことはできるのか?

電気がないと冷水・温水を作ることができないということはわかりました。

それではもし停電になって電気が使えなくなったとしても、給水をすること、いわゆる水を出すことはできるのでしょうか。

これはウォーターサーバーの機種によります。

水をウォーターサーバーの上部にセットして重力で水を出す機種

ウォーターサーバーの多くは、水を上部にセットしますよね。

この水を上部にセットするタイプのサーバーで、アナログ式の給水ボタン(レバー)を使用しているサーバーは、停電となっても水を出すこと(給水)ができます。

このタイプのサーバーは、重力を利用して水を出しているので、給水することに電力を使っていないということですね。

ちょっとアナログ的な方式ですが、電気を使えない停電時などはこのアナログが役に立つということになります。

水をウォーターサーバーの上部にセットして電力で水を出す機種

こちらのタイプは、先ほどと同じくウォーターサーバーの上部に水をセットするのですが、デジタル式(電子式)の給水ボタンを使用しているサーバーとなります。

アナログ式の給水ボタン(レバー)と違って、ボタンが通電式のデジタル電子ボタンになっていると、電源が入っていないと当然ボタン自体が反応しないということになってしまいます。

いわゆる重力を利用して水を出す(給水する)のではなく、電力で水を出しているのですね。

ですので残念ながら停電時には水を出す給水ができないということですね。

デジタル式はスタイリッシュでデザイン的にも素晴らしいウォーターサーバーが多いのですが、めったにないこととはいえ災害時における停電などには弱いつくりとなってしまっているので、注意が必要です。

水をウォーターサーバーの下部にセットして電力で水を出す機種

この水をウォーターサーバーの下部にセットする機種は、内部の貯水タンクに水をためる際に重力を利用していないので、貯水タンクに水をためるときに電力を使っています。

モーター(ポンプ)を利用して下部にセットした水を汲み上げて、内部の貯水タンクに水をためています。

ですので停電となってしまうと、この水を汲み上げるモーター(ポンプ)が作動しなくなってしまいます。

すでに貯水タンクにたまっている水は使用することができるのですが、新たに水をためることはできないということです。

このタイプは今のところ、コスモウォーターの「らく楽スタイルウォーターサーバー」のみとなっていますが、水の交換が非常に楽で好評のサーバーとなっているので、今後このタイプのウォーターサーバーが増えてくるのかもしれないですね。

停電時でも使えるサーバー・使えないサーバー

停電時でも使えるサーバー

停電時でも使えるサーバーは、水をウォーターサーバーの上部にセットして重力で水を出すタイプの機種となります。

このタイプはウォーターサーバーの多くを占めています。

水をウォーターサーバーの上部にセットして重力で水を出す機種
メーカー名 詳細
フレシャス サイフォンモデル = 利用可能
アクアクララ スリム = 利用可能
クレール = 利用可能
コスモウォーター 楽々スタイル = 貯水タンクの水のみ利用可能
スタイルセレクト = 利用可能
クリティア スリムサーバー = 利用可能
クリクラ 省エネサーバー = 利用可能
クリクラサーバー = 利用可能
クリクラミオ 利用可能
キリンウォーターサーバー 利用可能

停電時に使えないサーバー

停電時に使えないサーバーは、デジタル式の電子ボタンを使用しているタイプ・水をモーター(ポンプ)を使って汲み上げるタイプの機種となります。

水をウォーターサーバーの上部にセットして電力で水を出す機種
メーカー名 詳細
フレシャス dewoモデル = 利用不可
キャリオ = 利用不可
アクアクララ アドバンス = 利用不可
クリティア スリムサーバーⅡ = 利用不可
サントリー天然水サーバー 利用不可
水をウォーターサーバーの下部にセットして電力で水を出す機種
メーカー名 詳細
コスモウォーター 楽々スタイル = 貯水タンクの水のみ利用可能

停電時にウォーターサーバーを使う際の注意点

常温水は早めに使用しましょう。

停電してしまうとウォーターサーバーの冷却機能・加熱機能が利用できなくなり、時間が経つにつれ常温へと近づいていきます。

もちろん短時間の停電ならあまり問題はないのですが、災害時のように1日以上停電をしてしまうと完全に常温になってしまうと思います。

一度開封した水が常温になった場合は、衛生面を考えてなるべく早く水を使い切ってしまうように注意しましょう。

水自体は利用できます。

先に述べたのようにウォーターサーバーには、停電をしたときに使えるタイプと使えないタイプがあります。

しかし停電をしてウォーターサーバー自体が使えないようになったからといって、水を飲むことができなくなるというわけではありません。

東日本大震災のように大災害となり停電となってしまった場合も、水が予備に備蓄水として保存されていると非常に便利です。

ウォーターバーは備蓄水としての役割もあるので、災害時にもウォーターサーバーは役に立つということですね。

まとめ

ウォーターサーバーは、停電時にも使用することはできるるのでしょうか?

これはウォーターサーバーのタイプにより違いがあります。

使うことができるタイプ

水をウォーターサーバーの上部にセットして重力で水を出す機種

使うことができないタイプ

水をウォーターサーバーの上部にセットして電力で水を出す機種

水をウォーターサーバーの下部にセットして電力で水を出す機種

また、ウォーターサーバー自体が停電で使えなくなった場合でも、水は利用できます。

水が備蓄水として保存されていると災害時に役立ちますので、備蓄水の目的もかねてウォーターサーバーを利用している方もいるようですね。